-どんな天気でも、晴れやかな心になってほしい

 

このテーマで、テルルヤは運営されています。

しかし、てるる店長にだって心があります。てるてる坊主でも、嫌な目に合えば悲しい気持ちになります。いつも笑っていたいけど、そういう毎日が送れるとは限らないのです。

 



 

 

 

紆余曲折を経て、レイングッズと防災グッズのネットショップ『テルルヤ』をオープンさせた、てるる店長。

てるる店長は大手ECモール『Amazon』に、商品を出品することにしました。

しかし、事は起こります。

順調に最初の3件の注文が入ったかにみえましたが、なんとそれは全て『嫌がらせ注文』だったのです。

商品を住んでいない住所に届けさせられたり、商品が売れないように『保留注文(取り置き)』状態にされたり、事実無根の最低評価と悪評を書き込まれたり。

てるる店長は一生懸命考えた末、配送手数料を除いた金額を返金することにしました。

しかしその後、テルルヤに届いたメッセージは

「全額返金しないで、詐欺かよ」

でした。

 

 

完全に心が折れてしまった、てるる店長。

なにもかも、なかったことにしたい。

そう思いました。

てるるな事務局のてんちゃんも、もうネットショップはやめようよ、という意見でした。

てるる店長は、そっとパソコンを閉じました。

このままネットショップをやめてしまえば、残るのは、ホームページ立ち上げに関する費用の請求、一つも売れずに残った在庫、そして、傷ついた心。

 

やはりほぼ無知の状態からやるのは無理があったのです。

てるるが、浅はかでした。

 

「もう、つかれたよ……」

 

でも、

でも、

 

「……このままでは、はれやかではないな」

 

今、やめるのでしょうか。まだ、ほとんど始まってもいないのに。

 

「まだ、だれも、はれやかにしてないじゃないか」

 

それに、おかしなことです。

まっとうなお店を営もうとしている方が、なぜ嫌がらせに屈しなければならないのでしょう。

てるる店長は、再びパソコンの電源を入れました。

そして、もしかしたら、なんとかしてもらえるかもしれないと、Amazonテクニカルサポートに相談のメールを送りました。

ほどなくして、Amazonから返信がきました。

そこには、こうありました。

 

「確認いたしましたが、購入者様は商品の到着をお待ちしている状況に見受けられます。

購入者様から何時届くかのメッセージがあるにもかかわらず、出品者様判断で返金返送しているように見受けられます。

配送業者から住所が不明ということで連絡があり、返送手配をし返金した旨をお伝えいただけますようお願いいたします。」

 

てるる店長は、しまったと思いました。

ここはてるる店長が対応を間違った点ではあるのですが、返金処理について、お客様の確認を取らずに、勝手にやってしまっていたのです。

もちろんそれには、理由がありました。

3件も続けて同じ嫌がらせをされていましたし、とても話の通じる相手だとは思えなかったからです。

 

しかし、そこになんの証拠もないのも事実なのです。

もしかしたら、お客様の住所の入力ミスが、たまたま3件続いただけなのかもしれないし、保留注文もたまたま続いただけかもしれないし、低評価や悪口コメントも、別の人がたまたまこのタイミングでしたかもしれないのです。

 

正直、とてもそうは思えません。

普通に考えたら、商品を最安値にしたから、テルルヤが同業者から攻撃を受けたのです。

 

でも、これにも証拠がありません。

それに、お客様をだまそうとする出品者の方が多いのがAmazonです。下手をするとテルルヤが詐欺をしようとしているととられる可能性だってあるのです。

 

つまり、テルルヤもAmazonも、うまいことやられたのです。

 

てるる店長は悩みました。

このまま、全額返金するべきなのでしょうか。

完全な証拠がない以上、Amazonがなんともできないことは明白です。

ならば、自ら対処するしかありません。

とにかくてるる店長は、Amazonのアドバイス通り、もう一度、住所不定で返金した旨をお客様に、丁寧にメッセージしました。

すると次の日、このようなメッセージが返ってきました。

 

「全額返金しないで、詐欺かよ」

 

誠心誠意説明したにも関わらず、まるでテンプレートのように、以前と全く同じ文面。

そしてほぼ同時に、別の嫌がらせ注文のお客様から、

 

「商品はいつ届きますか」

 

とメッセージが届きました。

てるる店長は、長い長い、ため息をつきました。

 

このやり取りに、終わりは来るのでしょうか。

きっともう少ししたら、もう1件の嫌がらせ注文のお客様からも、同じ文面のメッセージが届くのでしょう。

 

何度も繰り返される『詐欺かよ』の文面で、ノイローゼになってしまいそうです。

 

てるる店長は、再び折れそうになった心をなんとか持ち堪えさせ、ある所に電話をかけました。


 

そこは、立川警察でした。

 

 

つづく