テルルヤには、てるてる坊主のてるる店長がいます。

 

ーどんな空の日も、心を晴れやかにしたい

 

その願いのため、日夜、からっぽの頭をつかい、考えています。

 

 

なんとか、ネットショップでレイングッズを扱うことを考え出した、てるる店長。

やることが決まったのだから、後は突き進むだけです。

しかし、そうは簡単にいく世の中ではありません。てるる店長は、いきなり壁にぶち当たりました。

その壁は『初期費用』。

テルルヤには、お金があんまりありません。何にどれくらい費用をかけられるのか、それを考えなければなりませんでした。

 

「やっぱり、しょうひんがないと、はなしにならないよねー」

 

てるる店長はまず、商品を仕入れることから始めました。

 

「しいれに、あんまりおかねを、かけられないよね。できるだけ、やすくてカワイイのを、しいれたいなあ」

 

しかし、それをどこで?

てるる店長には、雨具メーカーの知り合いなんていませんし、それを紹介してくれるお友だちもいません。何から何をどうすればいいのか、お勉強の日々が始まりました。

 

日夜、パソコンに向かい、調べものをするてるる店長。

掛け率って? メーカー希望小売価格って? サプライヤーって?

勉強すればするほど、自分がいかに無知なてるてる坊主かが、分かってきます。

 

「バカだなあ! てるる、バカだなあ!」

 

それでも、たくさん調べ、ついにレイングッズを仕入れることができる業者を発見しました。

それは大手のネット問屋、NETSEA(ネッシー)さんでした。

そのNETSEAさんには、たくさんの仲介業者やメーカーが登録されていました。

さっそくてるる店長は、そのNETSEA(ネッシー)さんの会員になりました。メーカーと直接取引ではなく、問屋さんを介してなので、少々仕入れに値段は張ります。でも、レイングッズを仕入れることができるようになって、てるる店長は大喜びでした。

 

さっそく、何社かの仲介業者を探し出して、雨具を選びました。てるるな事務局のてんちゃんと相談して、これかわいいね、でも高いね、こっちがいいかな、いややっぱりこれじゃないかな、と。

まず最初は、レインコート、レインポンチョ、折り畳み傘、晴雨兼用傘を選びました。

 

「たのしみだなあ! とどくの、たのしみだなあ!」

 

またてるる店長は、雨具の仕入れ先を調べているときに、仕入れに別の形があることを発見しました。

それは、『ドロップシッピング』と言います。ドロップシッピングとは、自分のところに商品の在庫を置かず、注文が入った時点でメーカーに連絡を入れて、お客様にメーカーから直接送るという方法でした。

在庫をおくというのは、リスクになります。このドロップシッピングだと、そのリスクをなしにできます。これはいい方法だと、てるる店長は思いました。

NETSEAさんの会員になったと同時に、ドロップシッピングのサイトTop Seller(トップセラー)さんにも申し込みました。

つまり、実在庫をおきつつ、ドロップシッピングもしようということです。

 

1週間が経ちました。

5社に発注をかけ、届いたのは一社だけ。

 

連絡がなかったわけではありませんでした。

なので、業者の対応が悪かったということでもありません。

ただどうやら、この仲介業者も、一社を除いてドロップシッピングをやっているようでした。つまり、テルルヤの注文を受けてから、メーカーに連絡して、直接テルルヤに送ってくると。

なんとなく、不信感が生まれました。

10日程経ち、次々と商品が届きました。海外から直接送られてきていました。

商品を検品してみると、一つだけですが、袋に穴があいていて、中のレインポンチョにも穴が少しあいていました。

てるる店長は、さっそくその仲介業者に連絡をしました。すぐに新しい商品を送りますと、とても丁寧な返信をもらいました。

商品自体も、良いものでした。

 

最後に、ある仲介業者から、折り畳み傘が届きました。

この商品には、驚かされました。

発注した商品と、似ても似つかぬ傘だったのです。傘の縫製も甘く、だまされた、という気になりました。

さっそく、てるる店長はこの仲介業者に連絡をとりました。すると、返信が来ました。

内容は、

「大変申し訳ありません。この商品は2種類ありまして、テルルヤ様にお送りしたのは、商品写真と違うものでした。もしテルルヤ様がよろしければ、半額にいたしますが、いかがいたしましょう」

え? なにそれ? ちがうもの??

驚きを隠せない、てるる店長。

 

「えーー! それはこまるよ!」

 

だって、商品写真をてんちゃんと見て、いいと思ったから、発注したわけですから。

てるる店長は、返品をしようと思いました。しかし、その手をとめました。

一つの想いが、頭に浮かんだのです。

 

「このこたち、せっかくテルルヤにきたのに、かえされちゃうのか。こわれてるわけでもないのにな。たしかに、しゃしんとちがった。でも、はんがくになるってことは、やすく、ていきょうできるってことだよね。」

 

値段の張らない傘を求めているお客様もいます。そういう方のために、テルルヤに置いた方がいいのではないか。そもそも、仕入れの元の金額だって、そんなに安い傘ではないのです。

 

「やっぱり、このかさたちを、あつかいたい!」

 

傘も、何かがあると、逆に思い入れができるものです。

てるる店長は、『仕入れの時に行き違いがあり、』という文言を入れ、こちらの商品を皆様に提供することにしました。

この傘は、現在(2020.9.16)テルルヤにて、晴れやかに売り出し中です。

 

「なんか、かわいいなあ! このかさ、いいなあ!」

 

仕入れた商品のことは解決しました。

ただ一つ、やっぱり気になることが残りました。

それは、ドロップシッピングです。

傘を間違えてテルルヤに納品した仲介業者も、ドロップシッピングをしていたと思います。きっと写真通りの商品が、テルルヤに届くはずだと考えていたはずです。でも、ちゃんと届かなかった。

これは、とても怖いことです。

もしテルルヤで、同じことがお客様に起こってしまったら、あやまってもあやまりきれません。せっかく一生懸命商品を選んでも、違うものが届いてしまったら、お客様の心は、晴れやかと反対になってしまう。

 

「だめだ! やっぱり、ドロップシッピングじゃあ、だめなんだ!」

 

てるる店長とてんちゃんは、お客様を晴れやかな心にしたいのです。

自分たちで手にとった商品じゃないと、自信を持って送り出せない。

そう考え、ドロップシッピングのサイトTop Sellerさんは、会員を解約することにしました。ちなみに契約中、一つも商品が売れなかったので、ただ月額契約料を払っただけになってしまいました。

でも、勉強になったので、後悔はしていません。ドロップシッピングはドロップシッピングで、いい部分もあるんですからね。

 

そしてもう一つ、てるる店長が決めたことがあります。

ドロップシッピングしている仲介業者からは、できるだけ仕入れるのをやめよう、ということです。

今回、間違った傘以外は、ちゃんとしたものが届きました。でも、もしかしたら粗悪な商品が届く可能性だってある。

 

これ以来、てるる店長は業者やメーカーを今まで以上にちゃんと調べ、万全の仕入れができるようにと、目を光らせるようになったのです。

また、さらに仕入れを強化しようと、有料問屋サイトSUPER DELIVERY(スーパーデリバリー)さんの会員にもなったのでした。

 



てるる店長のネットショップ奮闘記、まだまだ、壁は立ちはだかります。

次回は、ホームページを作るにあたって、壁にぶち当たります。

うひゃ。