テルルヤは、てるてる坊主のてるるが、店長をしています。

 

-どんな空でも晴れやかな心にしたい

 

このコンセプトのもと、てるる店長は日々試行錯誤をしながら、ネットショップを運営していきます。

前回、苦労の末に、なんとか傘とレインウェアを仕入れることに成功しました。

 

さて、次なる課題が、てるる店長の目の前に立ちはだかります。

 

「さあ! つぎはいよいよ、ホームページをつくるぞ!」

 



てるる店長はネットのことに、あまり詳しくありません。はっきり言って、素人です。てるる自身のホームページがあるにはありますが(https://www.terurudayo.com)、これはてるるのお友達がつくってくれたものです。

 

「はれやかなサイトを、つくりたいなあ!」

 

てるる店長、今回は自分でホームページを作る気でした。その理由は簡単、お金がないからです。

お金というのは、いつでも問題になりますねえ。

 

まず、てるる店長は、ネットショップの作成サービスのサイトを調べ始めました。

無料のもの、有料のもの、いろいろ見つかりました。無料でできるサービスにひかれましたが、やはり、やれることが限られているようです。販売時や決済時の手数料が、無料サービスの方が高く設定されていました。

つまり、気軽にやるには無料サービスが合っていて、長く本格的にやるには有料サービスの方が良いようでした。

 

「はれやかさは、ほんかくてきじゃないとね!」

 

てるる店長はそう思いました。

そして、有料サービスの中でも、テルルヤに合ってそうな『カラーミーショップ』を選んだのです。

よろしく、カラーミーショップちん!

 

「……で?」

 

先ほども述べましたが、てるる店長は、ただの素人です。カラーミーショップに申し込んだは良いですが、そこからどうしたらいいのか、さっぱり分かりません。

とりあえず、そっとパソコンを閉じ、空を見て心を紛らわせました。

 



心はどんどん落ち着いていきます。

 

しかし、ネットショップは、何一つ進みません。

 

「これではダメだ、チャレンジしないと!」

 

てるる店長は再びパソコンに向かいました。

そして、カラーミーショップが丁寧に書いてくれているマニュアルを熟読しました。

やらなきゃいけないことが、分かってきました。

デザインテンプレートが必要なこと、お客様の情報を守るために情報を暗号化しなきゃならないこと、決済方法や配送方法を選ばなきゃいけないこと、商品を載せたり、在庫管理したり、スライドショーにお店のロゴにフリースペースや、なんだかホント、いろいろ。

 

「……で? それ、どうやんの???」

 

ここから先は、勉強の連続でした。

カラーミーショップのマニュアルや動画を見たり、Googleで調べたり、お昼寝で現実逃避してみたり。

 

少しずつ、テルルヤのホームページができあがってきました。

スライドショーとテルルヤのロゴは、てるるな事務局のてんちゃんにデザインしてもらいました。

 

無料のデザインテンプレートではやれることが限られていたので、有料デザインテンプレートにしたのは、予想外の出費でした。テンプレートだけで、およそ3万円かかりましたからねえ。

 

多くない商品も、失敗を重ねながら掲載していきます。

 

「そうだ! しょうひんの一つ一つに、てるるのコメントのせよ!」

 

これはテルルヤの特徴の一つです。手元にある商品を手に取り、心をこめて、てるるが一言を書く。この一言を見るだけでも、晴れやかになってもらえるかもしれません。てるる店長は、はりきって一言を書いていきました。

 

ホームページらしくなってきました。

テルルヤからのお知らせも載せました。

テルルヤのポイントも使えるようにしました。

てるる店長は、ポイントでも晴れやかになってもらおうと、新規会員登録してくれた方に500ポイントつけることにしました。そしてお買い上げ100円につき3ポイント。さらにレビューを書いてもらえたら500ポイント。1ポイント1円として使えます。

これは、かなり破格のポイント率だと思います。

 

てるるは店長は、楽しくなってきていました。目に見えてホームページが成長しているのです。晴れやかな気分にならないわけがありません。

ついに決済サービスを導入しました。

これはつまり、お客様が商品を購入できるようになったことを意味します。

 

「やった! まだまだ、やることはあるけど、できたぞ! おきゃくさんがきたら、かえるようになったんだ! テルルヤ、ついにオープン!」

 

しかし、何日経っても、売上はゼロでした。

 

それは当たり前のことでした。

宣伝が何もできていませんし、そもそもGoogleで「折りたたみ傘」「レイングッズ」などで検索しても、テルルヤはヒットしないのですから。

そこで、てるる店長は考えました。

 

「『楽天市場』とか、『Amazon』ってあるけど、どうなのかなー。」

 

この考えが、後に警察をも巻き込む事へと発展していくのを、てるる店長はまだ知りませんでした。

 

つづく